「there is」と「there are」は、英語で「~がある」「~いる」と存在を表す際に非常に頻繁に使われる表現です。この二つの使い分けは、英語学習者にとって最初の壁となることも少なくありません。しかし、一度そのルールを理解してしまえば、自信を持って英語を話せるようになるでしょう。今回は、そんな「there is と there are の 違い」を、初心者の方にも分かりやすく、そして楽しく学んでいきましょう。

存在を表す基本:単数か複数か?

「there is」と「there are」の最も基本的な違いは、後ろに来る名詞が単数か複数か、という点にあります。これは、文法的なルールとして非常に重要なので、しっかりと押さえておきましょう。

具体的には、

  • 「there is」は、単数名詞(一つしかないもの)や数えられない名詞(不可算名詞)の前に置かれます。
  • 「there are」は、複数名詞(二つ以上あるもの)の前に置かれます。

このルールを理解することが、 「there is」と「there are」の正しい使い分けの鍵 となります。

例えば、

  1. There is a book on the desk. (机の上に本が一冊あります。)
  2. There are many books on the desk. (机の上にたくさんの本があります。)

このように、単数か複数かで使い分けることがわかります。

場所や状況を説明する際の「there is」と「there are」

「there is」と「there are」は、単に物や人の存在を示すだけでなく、ある場所や状況に何があるのか、誰がいるのかを説明する際にも使われます。この場合も、やはり後ろに来る名詞の単数・複数形が判断基準となります。

例えば、

  • In my room, there is a bed. (私の部屋にはベッドがあります。)
  • In my room, there are two chairs. (私の部屋には椅子が二つあります。)

このように、部屋の中にあるものを具体的に説明する際に役立ちます。場所を特定することで、より詳しい状況を伝えることができるのです。

また、

場面 there is / there are 例文
公園 there is There is a big tree in the park. (公園には大きな木があります。)
公園 there are There are many flowers in the park. (公園にはたくさんの花があります。)

表で確認すると、より理解が深まるでしょう。

疑問文での「there is」と「there are」

「there is」と「there are」を使った疑問文は、be動詞である「is」や「are」を文頭に移動させることで作られます。これも基本的な疑問文の作り方と同じです。

単数名詞に対する疑問文は、「Is there ~?」となります。

  1. Is there an apple in the bag? (カバンの中にリンゴはありますか?)

複数名詞に対する疑問文は、「Are there ~?」となります。

  • Are there any students in the classroom? (教室に生徒はいますか?)

「any」は、複数形の名詞に対して疑問文や否定文でよく使われる単語です。

疑問文での返答も、基本的には「Yes, there is. / No, there isn't.」や「Yes, there are. / No, there aren't.」となります。

否定文での「there is」と「there are」

否定文を作る場合、「is」や「are」の後に「not」を付け加えます。短縮形もよく使われるので覚えておきましょう。

「there is not」は「there isn't」に、

  • There isn't any milk in the fridge. (冷蔵庫に牛乳は入っていません。)

「there are not」は「there aren't」になります。

  1. There aren't many people here. (ここにはあまり人がいません。)

否定文でも、「any」が単数名詞や不可算名詞、または複数名詞の前に置かれることが多いです。これは、不確かな存在や、量が少ないことを示唆するためです。

否定文で「not」を省略して「There is no ~.」や「There are no ~.」とすることも可能です。これは、「一つもない」「全くない」という強い否定を表します。

肯定文 否定文(not) 否定文(no)
There is a pen. There isn't a pen. There is no pen.
There are pens. There aren't any pens. There are no pens.

「there is」と「there are」の短縮形

日常会話では、短縮形が頻繁に使われます。これを知っていると、ネイティブスピーカーの英語を理解しやすくなるだけでなく、より自然な英語を話せるようになります。

「there is」は「there's」と短縮されます。

  • There's a problem. (問題があります。)

この「there's」は、単数名詞だけでなく、不可算名詞や、文脈によっては複数名詞に対しても使われることがあります。しかし、文法的には単数名詞が基本です。

「there are」の短縮形は、厳密にはありません。しかし、会話では「there're」と発音されることもありますが、書き言葉ではあまり一般的ではありません。

したがって、

  1. There's a cat on the roof. (屋根の上に猫がいます。)
  2. There are two cats on the roof. (屋根の上に猫が二匹います。)

このように、文脈で判断することが重要です。

「there is」と「there are」の応用:集合名詞

集合名詞、例えば「family(家族)」や「team(チーム)」、「government(政府)」などは、単数として扱われる場合と複数として扱われる場合があります。これが「there is」と「there are」の使い分けを少し複雑にする要因の一つです。

集合名詞が「一つの集まり」として捉えられる場合は、単数扱いとなり「there is」を使います。

  • There is a family of four living next door. (隣には四人家族が住んでいます。)

集合名詞が「その集まりの個々のメンバー」として捉えられる場合は、複数扱いとなり「there are」を使います。

  1. There are many members in this team. (このチームには多くのメンバーがいます。)

この使い分けは、英語圏の地域によっても微妙に異なることがあります。

「there is」と「there are」と「it is」の違い

「it is」も「~である」という意味で使われますが、「there is」や「there are」とは明確な違いがあります。「there is/are」が「存在」を示すのに対し、「it is」は「特定のもの」を指し示したり、説明したりします。

例えば、

  • There is a new movie out. (新しい映画が公開されています。) ← 存在
  • It is a good movie. (それは良い映画です。) ← 特定の映画の説明

このように、「it」は既に話題に出ているものや、特定できるものを指します。

また、天候や時間などを表す場合にも「it is」が使われます。

  1. It is raining. (雨が降っています。)
  2. It is 3 o'clock. (3時です。)

この場合、「there is」や「there are」は使えません。

「there is」と「there are」と「have」の使い分け

「have」も「~を持っている」という意味で使われますが、「there is/are」とは意味合いが異なります。「have」は「主語が所有している」ことを示します。

例えば、

  • I have a car. (私は車を持っています。) ← 私という主語が車を所有している

一方、「there is/are」は、その場所に「存在する」ことを示します。

  1. There is a car in the garage. (ガレージに車があります。) ← ガレージという場所に車が存在している

「My father has two sisters.」(私の父には二人の姉妹がいます)のように、家族関係などで「have」を使うこともありますが、これは「父が二人の姉妹という関係を持っている」と解釈できます。

しかし、

  • There are two sisters in my father's family. (私の父の家族には二人の姉妹がいます。)

このように、文脈によって使い分けることが大切です。

「there is」と「there are」の使い分けは、英語の基礎でありながら、非常に重要なスキルです。今回学んだ単数・複数のルール、疑問文・否定文での形、そして応用的な使い方をしっかりと理解し、日々の学習や実践で意識していくことで、必ずマスターできるはずです。自信を持って、英語の世界を広げていきましょう!

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