英語で「それ」を指す言葉として、"that" と "it" がありますが、この二つの違いは意外と混乱しやすいポイントですよね。「that と it の 違い」をマスターすれば、英文がぐっと読みやすくなりますよ!今回は、この二つの単語の使い分けを、わかりやすく解説していきます。
「that」と「it」の基本的な役割の違い
"it" は、すでに話題に出ているものや、特定できるものを指すときに使われます。一方、"that" は、少し離れた場所にあるものや、これから説明すること、あるいは特定の事柄を強調したいときに使われることが多いです。 この「指し示す範囲」と「強調の有無」が、「that と it の 違い」の大きなポイントとなります。
具体的に見ていきましょう。
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it:
- 「それは私のかばんです。」 - This is it . (これはそれです。)
- 「昨日、映画を見たんだけど、 it は面白かったよ。」 - I saw a movie yesterday, and it was interesting.
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that:
- 「あれは私の学校です。」 - That is my school.
- 「 that が私が言いたかったことだよ。」 - That is what I wanted to say.
このように、"it" は代名詞として「それ」をそのまま置き換えることが多いのに対し、"that" は指示代名詞としても、接続詞としても使われ、より広い範囲で使われます。
「it」が主語になる場合
"it" は、文の主語としてもよく使われます。特に、天気、時間、距離などを表す文では、形式的な主語として使われます。
例えば、
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天気:
- "It is sunny today." (今日は晴れです。)
- "It rained yesterday." (昨日は雨が降りました。)
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時間:
- "It is 3 o'clock." (3時です。)
- "It is time to go." (行く時間です。)
これらの文では、"it" は具体的なものを指しているのではなく、文法的に主語が必要だから置かれている、というニュアンスになります。
「that」が接続詞になる場合
"that" のもう一つの重要な役割は、接続詞として使われることです。この場合、前の文の内容を受けて、後ろの文につなげます。
例えば、
| 英語 | 日本語 |
|---|---|
| I think that he is kind. | 私は彼が親切だと思います。 |
| She said that she was tired. | 彼女は疲れていると言いました。 |
この場合、「~ということ」という意味で、節(文)を導きます。
「it」と「that」の距離感の違い
「that」と「it」の使い分けには、話している人との「距離感」も関係してくることがあります。"it" は、話している人のすぐそばにあるものや、すでに話題に上がっているものを指す傾向があります。
一方、"that" は、少し離れた場所にあるものや、相手が認識しているものを指すときに使われます。
例:
- 目の前にあるリンゴを指して:「This is an apple.」(これはリンゴです。)
- 少し離れた場所にあるリンゴを指して:「That is an apple.」(あれはリンゴです。)
この「距離感」は、物理的な距離だけでなく、話題の「近さ」や「遠さ」にも関係してきます。
「it」の慣用的な使い方
"it" は、決まった言い方で使われることも多く、これは慣用的な使い方と呼ばれます。これらの表現を覚えておくと、より自然な英語が使えるようになります。
いくつか例を挙げましょう。
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It is ~ for ~ to ~
(~が…するのは~だ)
- "It is difficult for me to understand." (私にとって理解するのは難しい。)
-
It takes ~ to ~
(~するのに~かかる)
- "It takes two hours to finish the work." (その仕事を終えるのに2時間かかる。)
これらの表現は、文の構造を理解する上で重要です。
「that」の強調表現
"that" は、特定のものを「強調」したいときにも使われます。"This is it!"(これだ!)のように、"it" よりも強いニュアンスで「まさにそれ!」と指し示すことがあります。
また、"That's right." (その通りです。) のように、相手の意見に同意する際にも使われます。
まとめると、
- "it" は、当たり障りなく「それ」を指す。
- "that" は、少し離れたものや、強調したいものを指す。
という違いがあります。
「that」と「it」のまとめ
ここまで、「that と it の 違い」について、基本的な役割、主語としての使い方、接続詞としての使い方、距離感、慣用的な使い方、そして強調表現について見てきました。
重要なのは、
- "it" は、すでに話に出ている「もの」や「こと」を代名詞として指す。
- "that" は、少し離れた「もの」や「こと」、あるいは「~ということ」という節を導く接続詞として使う。
という点です。文脈によってどちらが適切か判断することが大切です。
「that と it の 違い」は、最初は少し難しく感じるかもしれませんが、たくさんの英文に触れるうちに、自然と感覚が掴めてくるはずです。今回解説したポイントを参考に、ぜひ英語学習に役立ててくださいね!